某カフェで人生が狂った話 その2

今回は初スタバについて

（前回より文を砕いて書いていこうと思います）

青春真っ只中の秋を迎えた頃

私は友人の紹介で新たな扉を開いた。

「うわぁ〜、めっちゃ雰囲気ある〜」

中身のない感想に友人は

「初スタバの感想それ？？」

と失笑された。

この時点で私は特にそんな魅力を感じておらず、お洒落なカフェだな程度にしか思っていなかった。

………

その後そんなに沼に落ちる運命とは知らずに

おやつの時間帯だったので店内は混雑していた。

先に2人席を取り友人と一緒に並んだ。

そして並んでる間にと店員さんから配られたメニューに一通り目を通し、私は一言発した。

「メニュー読めない」

それはそう。

Starbucksのは〇〇フラペチーノや、〇〇ラテ、謎のコーヒー語、お洒落なケーキ名で溢れている

初心者には少々、いや、エベレスト並みにハードルが高かった

「た、助けて…」

友人に助けを求めたがそれが逆にウケたのか、メニューの食品の詳細を教えてくれることはなかった。

教えてくれ！？！？！？！？！！？！？！？

Starbucks初心者にもっと優しくして！？！？！？！？

私は心の声を大にして叫んだ。

そして訳の分からないまま遂に私達の番がやってきた。

焦る私

ニコニコする友人

もっとニコニコしている店員さん

ここに私の味方はいないのか！？

そう思いながら決められていない焦りがMAXに達した時に友人が一言

「お前はチョコが好きだからこれかな…」

か、か、神様〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！

散々いじり倒してきた上に何も教えてくれなかったのに、ここに来てファインプレーをしてきた

（後にこの友人が神と呼ばれる話は後の記事で…）

「私がチョコ好きなのよく覚えてたね」

友人にそう問うと

「お前、昔にバレンタインでチョコ渡してきた時に"自分が食べたいくらいなんだけど…"って言ってたじゃん。まあ、自分はそのチョコでお腹壊したんだけど」

と返してきた。

え、最後の台詞いる？？？？？？？？

まあ、それは置いといて

私にオススメされた運命の…

…人生全てを変えた飲み物

その名を

ダークモカチップフラペチーノ

………………

これにどれだけ狂わされたか

今の自分が初スタバの瞬間にタイムスリップしたら？

多分急にパソコン開いてパワポ立ち上げて速攻でダークモカチップフラペチーノと自分の今後の人生についての資料作成をしてプレゼンし始めると思う。

そんな事したら過去の私と友人、ドン引きして逃げるからやめてあげて。

そして、おやつとしてオススメされたザッハトルテとダークモカチップフラペチーノが置かれたおぼんを受け取り自分の席へ向かった。

「椅子が高い…」

わかる人はわかるだろうが、Starbucksには少し高めの椅子が置いてある。

某有名ツイッタラーの人も子どもが高い椅子から降りれない話を漫画にして有名になっていた。

そして、私はダークモカチップフラペチーノが入ったストローを口に持っていった。

3

2

1

視界が突然明るく広がった

味わったことのないチョコレートの味

アメリカ発のカフェの筈なのにどちらかというと苦手なアメリカチョコレートの味がしないことに驚き

珈琲成分が多く含まれてて甘すぎず

かといって珈琲の主張も強くなく苦過ぎない

チップの噛み心地が程よく

まるで炭酸のようにシュワ〜ッと口の中に広がっていくチョコレートの風味

夢心地であった

「私、もしかして死んだ？」

初めて体験する味にキャパオーバーをした脳内から炙り出した言葉がそれだった。

悲しいかな…、ダークモカチップフラペチーノ一口目の後の発した言葉はそれだった。

そこから、私の人生は大きく変わった。

ダークモカチップフラペチーノ…

ー君は私の人生のデザイナーになったー